【解説】桜島はこれからどうなるの?と思っているあなたへ

桜島はこれからどうなるの?と思っているあなたへ。

みなさん大正噴火クラスの大噴火が起こるんじゃないかって心配していると思いますが、それはなさそうです(^^)
気象庁の情報を見ると「3km以内は警戒するように」となっています。もし大噴火なら3kmとか言ってる場合じゃないですよね。
大噴火の場合は5~6kmは軽く被害が及びますので。

とはいえ、レベルが4に引き上げられたということは、いつもとちょっと違うわけです。
どうやらマグマが急激に上昇しているようで、これまで観測した中で一番大きな地殻変動のようです。有感地震も起こっていて、これまでになかった現象が続いています。
つまり、1955年から続いている噴火の中では最大規模の噴火が起こるかもしれないということです。1955年から現在までに経験したことのある一番大きな噴火か、それよりちょっと大きめかもしれません。
最大規模というと、とんでもないことが起こるような気がして怖いかも知れませんが、変動量から考えると、溶岩が流れて2つの集落が埋もれた昭和噴火(1946年)よりも規模は小さいようです。
1955年から現在までに経験したことのある噴火で大きいものは、いわゆる「ドカ灰」だったり、古里のホテルに噴石が落ちて穴があいたりした噴火です。

つまり、いつもよりちょっと大きめの噴火がおきて、噴石や火砕流が火口から3kmくらいまでは届くかもしれないので注意してくださいってことです。

どうしても心配な人は火口から4km以上離れておけば大丈夫だと思います。
火口からの距離を記した地図を添付しますので、参考にされてください。

3km.jpg

また状況が変わったっり、新しいことが分かったら、お知らせしますね(^^)

<文責: 桜島ミュージアム理事長 福島大輔>

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