知りたい(桜島について)

御嶽登山口

2012/07/03

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「御嶽登山口」石碑

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ミラーの下に注目しよう
桜島登山―

現在、桜島登山はできません。
理由は簡単で、噴火して危険だからです。
南岳・昭和の両火口から2km以内は立入禁止区域となっていて、桜島の山頂・北岳(御岳(おんたけ))の1,117mもその範囲内。
一般の観光客が入ることのできる最高地点は、北岳の4合目・湯之平展望所の373mです。

とはいえ、登山ができた時期もありました。
明治期の地図を見ると、今はなき登山道がたくさん描かれており、山頂へと通じています。
また、「小学校の遠足で桜島に登った」とか、「昔はここに道があって...」などとお話してくれる年配の方もたくさんおられます。
1955年、それまで平穏だった桜島南岳が突然爆発し、登山客に死傷者が出たことから入山規制が始まりました。



登山の歴史を今に伝える―

桜島武町には、「御嶽登山口」の文字が深く刻まれた石碑があります。
T字路の角、ミラーの下にひっそりとたたずむ石碑は、桜島登山を今に伝える貴重な遺産です。
この場所からはすぐに上り坂が始まります。
集落を越え、農地を越え...と進むと、途中で道がわからなくなりますが、昔は山頂まで通じていたのでしょう。
規制以前は、ここからたくさんの人々が山頂を目指しました。
昭和のはじめごろ、このあたりに桜島と鹿児島とを結ぶ村営船(現在の桜島フェリー)の港があった時期もあり、休日は大にぎわいだったそうです。

今は住宅地の一角となり、この場所を訪れる観光客はほとんどいません。
石碑は、当時のにぎやかな日々を覚えているのでしょうか?





【アクセス】鹿児島市営バス「武登山口」よりすぐ。

【地図】

より大きな地図で みんなの桜島 を表示



Ontaketozanguchi

"Climbing Sakurajima"


At present, it is not possible to climb Sakurajima due to risk of eruptions.
Anywhere within 2km of the South Peak and Showa craters is considered off-limits.
The North Peak (Ontake) of Sakurajima is also a part of this off-limits area.
Yunohira Observatory, located at the 4th station of the North Peak, is the highest point open to the public, elevated at a height of 373m above sea level.

However, there was once a time when people could climb Sakurajima.
Many trails going up the mountain are illustrated on maps drawn in the Meiji era.
Further, many elderly people can say, "I climbed Sakurajima as part of an elementary school excursion" or "there used be a road here...".
In 1955 the South Peak of Sakurajima, which had been quiet up until that point, suddenly erupted, killing hikers.
Since then, climbing the volcano has been restricted.


"Passing down the history of mountain climbing"


There is a stone monument engraved with the words "Ontake trail entrance" in Take-cho , Sakurajima.
This stone monument which stands under a road mirror at a T-junction is a valuable piece of heritage that conveys the history of mountain climbing ofin Sakurajima.
From here you can begin ascending the volcano. Although the trail disappears after passing villages and farms, it once went up to the summit.

Many people tried to climb up to the summit from here before the restriction began.
It was quite lively on weekends at the beginning of the Showa era as there was a village port (currently the Sakurajima Ferry Port) that connected Sakurajima and Kagoshima in the area.

Now this place is a part of a residential area that only few tourists visit.
Perhaps though, the stone monument still remembers the lively days from back then.

桜島お役立ちリンク集

2015/08/22

桜島お役立ちリンク集を作ってみました。

随時更新していきます。
  1955年から現在までの桜島の月別爆発回数が分かります。
  現在活動中の火山の降灰予報を見ることが出来ます。
  「火山選択」で「桜島」を選んでください。
  桜島上空1500mと3000mの風向きについて、実況と3時間ごとの予想が分かります。
  通常の噴火は1500mの風向きが参考になります。
  桜島噴火の日時、噴煙の高さ、空振の大きさなどが分かります。
  爆発の時は速報と第2報の2回情報が出ます。2回目(第2報)の情報が詳しいです。
  過去約2か月分の火山活動の様子がわかります。
  火山性地震・爆発的噴火の回数、噴煙の高さ、活動経過グラフ。
  桜島は登山できませんが(笑)、桜島の観光の際に参考にしてください
  噴火警戒レベル、火山活動の状況、ハザードマップなどが掲載されています。
  桜島の火山活動の解説情報です
  火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数などが発表されています。
  最新情報は一番下にありますので、ご注意ください。
  地図や図表を用いて、火山の活動の状況や警戒事項について、
  定期的または必要に応じて臨時に解説する資料です。

  桜島噴火の日時、噴煙の高さ、空振の大きさなどが分かります。
  最新の情報が一覧になっているので見やすいです。
  桜島の地震や空振の波形画像が検索できます。
  検索観測網は「気象庁火山観測網」、検索地域は「桜島」を選択してください。
  24時間プレビューがおすすめです(前の日を選ぶと24時間分見れます)。
  二酸化硫黄の量が分かります。環境省の大気汚染物質広域視システムです。
  「表示地域を選択する」で「九州」を選んでください。
  桜島の測定局は、桜島支所、赤水、有村、黒神の4箇所あります。
  ネットで調べものといえば、やっぱりウィキペディアですよね。
  火山活動の記録、日別噴煙最高高度、観測点配置図など。
  鹿児島県の調査によると火山灰と健康被害との因果関係は認められていません。
  詳しくは「資料4(降灰モニタリング事業における降灰健診と健康相談等) 」をご覧ください。
  桜島の地誌、歴史、産業、文化など、桜島の様々な情報がまとめられた一冊。
  PDF化されたデータがダウンロードできます。(昭和63年3月発行)
  桜島大正噴火から100年を迎えるにあたり、災害の教訓を継承し、
  防災意識の高揚を図るために発刊したもの。
  PDF化されたデータがダウンロードできます。(平成26年1月発行)
  桜島大正噴火の体験記を紙芝居風のアニメで紹介。
  (桜島大正噴火100周年事業実行委員会)
  鹿児島県内各地にある桜島関係の記念碑をGoogle Mapで紹介しています。
  桜島大正噴火の貴重な写真。産業技術総合研究所に保管されています。
  • 鹿児島県立博物館所蔵「桜島大正噴火写真」一覧
  桜島大正噴火の貴重な写真。鹿児島県立博物館に保管されています。
  • 錦江湾インフォメーション
  錦江湾を楽しむための情報集。鹿児島、姶良、霧島、垂水、あなたはどこで遊びますか?
  • 火山活動研究センター 桜島火山観測所 (国立大学法人 京都大学 防災研究所)
  桜島のホームドクター。研究成果だけでなく、イベント情報も掲載されています。 

桜島!まるごと絵本

2014/04/18


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『桜島!まるごと絵本』(著:NPO法人桜島ミュージアム、さめしまことえ,出版社:燦燦舎)
が発売となりました!

桜島を説明する本はあっても、お子さんやご家族で楽しめるものが少ない。。
...ということで、たくさんの絵と、読みやすい文章で桜島を紹介しています。


第1章は「ぼくと桜島」
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なぜこんなに灰が降る桜島に住んでいるのだろう?
桜島在住のたけしくんが、おじいちゃんと一緒に桜島の歴史と恵みを探します。
絵本になっていますので、小さなお子さんも一緒に読むことができます。


第2章は「火山博士が教える! まるわかり!桜島」
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火山博士とたけしくん達が会話をしながら、桜島とはどんな火山なのかを読み解きます。
大人の皆さんにも「なるほど」と思っていただける内容です!


桜島ビジターセンターや、鹿児島市内をはじめとする県内各書店でお求めいただけます。
また、桜島オンラインショップからもご注文いただけます。(送料別)

鹿児島の方はもちろん、火山国日本に暮らす皆さんにご覧いただきたい一冊です!


『桜島!まるごと絵本 ~知りたい!桜島・錦江湾ジオパーク~』
  定 価 : 本体1,400円+税
  著 者 : NPO法人桜島ミュージアム、さめしまことえ
  出 版 : 燦燦舎
  販売場所: 鹿児島県内各書店、桜島ビジターセンター、桜島オンラインショップなど

01 黒神ビュースポット(昭和溶岩地帯展望台)

2015/06/03

昭和火口の迫力に驚き

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神奈川から桜島へ来て数年が経った。生活には慣れてきたが、毎日が驚きの連続であった。
島内あちこちへ行くたびに、桜島の魅力と奥深さをいつも感じる。
本連載では、ヨソモノの目を通して、一緒に桜島を再発見していただければと思う。
お付き合いよろしくお願いします。

本日紹介するのは、ボクがもっとも好きな場所のひとつだ。
注意しなければ通り過ぎてしまいそうなくらい控えめな展望台は、昭和火口を望む一番のスポットだろう。

ここからの爆発は見飽きることがない。
火口から噴煙が上がると同時に、噴石が勢いよく飛び出す。
地面に落ちた噴石は、積もっていた火山灰をまきあげながら火口周辺を白く染める。
噴煙はどんどん高度を上げる。
数秒遅れて爆発音が届く。体の芯を揺さぶる音だ。
圧倒的な自然の力を前に、湧き出す高揚感と恐怖心。上昇する心拍数。

...と、ベタではあるが、県外出身者はやはり噴火に驚かずにはいられない。
噴火を繰り返す桜島の日常は、ここにしかない風景だ。(2015年の爆発的噴火は、5/31時点で600回を超えた。たぶんご飯を食べた回数より多い。なんという日常っぷり)。

あたりは1946年の昭和噴火で流出した昭和溶岩原で、「地獄河原」とも呼ばれている。
展望台の下は退避壕、砂防施設である黒神川は歩いてすぐ。
火山・桜島の魅力がぎゅーっと詰まった、実はぜいたくな展望台だ。

NPO法人桜島ミュージアム 大村瑛
『南日本新聞』 2012年6月5日「桜島ルーキー日記(昭和溶岩地帯展望台)」 ※筆者本人により一部加筆修正

02 御嶽登山口

2015/06/17

山頂目指した歴史伝える

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ご存知の方も多いかもしれないが、桜島登山はできない。
理由は簡単。噴火して危険だから。
南岳・昭和の両火口より2キロは立ち入り禁止区域となっており、桜島の頂上・北岳(御岳)の1117メートルもその範囲内だ。
登山不可を知ったときには少しがっかりしたが、こんなにも噴火を繰り返す姿を見せつけられたら納得せざるをえない。
だって明らかに危険だ。

とはいえ、桜島登山ができた時期もあったという。
明治期の地図には、今はなき登山道がたくさん描かれており、山頂へと通じている。
また、「小学校の遠足で桜島に登った」とか、「昔はここに道があって...」などとお話してくださる年配の方もたくさんいる。
読まれている方の中にも桜島登山経験者がいることだろう。
1955年、それまで平穏だった桜島南岳が突然爆発。
登山者に死傷者が出たことから入山規制が始まった。

桜島武町には、「御嶽登山口」の文字が深く刻まれた石碑がある。
丁字路の角、ミラーの下にひっそりとたたずむ石碑は、桜島登山を今に伝える貴重な遺産だ。
この場所からはすぐに上り坂が始まる。
集落を越え、農地を越え、と進むと、途中で道がわからなくなるが、昔は山頂まで通じていたのだろう。
規制以前は、ここからたくさんの人々が山頂を目指した。
昭和のはじめごろ、このあたりに桜島と鹿児島とを結ぶ村営船の港があった時期もあり、休日は大にぎわいだったそう。

今は見ることのできない山頂からの景色は、どんなに美しいのだろう。
火山の歴史が刻まれた山肌を踏みしめ、頂上を目指して汗を流す。
山頂に着くと、荒涼とした北岳の火口跡が迎えてくれる。
穏やかな錦江湾と、周りを囲むように広がる町の姿は飛行機から見下ろすかのよう。雲も近い。
この石碑を見ながら、ついそんな想像をしてしまう。

NPO法人桜島ミュージアム 大村瑛
『南日本新聞』 2012年6月19日「桜島ルーキー日記(御嶽登山口)」 ※筆者本人により一部加筆修正

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