御嶽登山口


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「御嶽登山口」石碑

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ミラーの下に注目しよう
桜島登山―

現在、桜島登山はできません。
理由は簡単で、噴火して危険だからです。
南岳・昭和の両火口から2km以内は立入禁止区域となっていて、桜島の山頂・北岳(御岳(おんたけ))の1,117mもその範囲内。
一般の観光客が入ることのできる最高地点は、北岳の4合目・湯之平展望所の373mです。

とはいえ、登山ができた時期もありました。
明治期の地図を見ると、今はなき登山道がたくさん描かれており、山頂へと通じています。
また、「小学校の遠足で桜島に登った」とか、「昔はここに道があって…」などとお話してくれる年配の方もたくさんおられます。
1955年、それまで平穏だった桜島南岳が突然爆発し、登山客に死傷者が出たことから入山規制が始まりました。



登山の歴史を今に伝える―

桜島武町には、「御嶽登山口」の文字が深く刻まれた石碑があります。
T字路の角、ミラーの下にひっそりとたたずむ石碑は、桜島登山を今に伝える貴重な遺産です。
この場所からはすぐに上り坂が始まります。
集落を越え、農地を越え…と進むと、途中で道がわからなくなりますが、昔は山頂まで通じていたのでしょう。
規制以前は、ここからたくさんの人々が山頂を目指しました。
昭和のはじめごろ、このあたりに桜島と鹿児島とを結ぶ村営船(現在の桜島フェリー)の港があった時期もあり、休日は大にぎわいだったそうです。

今は住宅地の一角となり、この場所を訪れる観光客はほとんどいません。
石碑は、当時のにぎやかな日々を覚えているのでしょうか?





【アクセス】鹿児島市営バス「武登山口」よりすぐ。

【地図】

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